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信長の野望 嵐世記 【のぶながのやぼう らんせいき】 ジャンル SLG 対応機種 Windows 98~XPXboxプレイステーション2 発売・開発元 コーエー 発売日 【Win】2001年2月10日【Xb】2002年2月22日【PS2】2002年4月4日 レーティング CERO 全年齢対象(*1) 判定 賛否両論 ポイント ターン制からの脱却諸勢力貢ぎゲー歪すぎるゲームバランス良くも悪くも毛色が違う作品 信長の野望シリーズ 概要 特徴 ネタ 評価点 問題点 総評 余談 概要 『信長の野望』シリーズ9作目。全国が1つのマップで表現されるいわゆる箱庭内政だった前作『烈風伝』から大幅にシステムを変更し、新たな戦国歴史シミュレーションとして生まれ変わった。 特徴 諸勢力の登場 本作から「国人衆」「水軍衆」「忍者衆」といった大名勢力以外の諸勢力が登場するようになった。それぞれに大きな役割が与えられており、これをうまく取り込むことで有利に戦を進めたり、他勢力に工作を仕掛けるといったことが可能。また、一部の武将(風魔小太郎、百地三太夫など)は諸勢力の要人に変更されており、要請のあった時に味方をするといった立ち位置になった。ただし、諸勢力と親密になった後に同じ出自(*2)を持つ武将を遣わせることで登用することもでき、今までのシリーズ同様に使うこともできる。 国人衆:各国に登場するため、数が多い、一揆を起こすこともあるが、親密になると国内の警備や特殊な技能による助けが得られる。 寺社衆:一向宗や切支丹などといった宗派が存在し、親密になると関係が悪化する宗派が存在する。 水軍衆:海賊行為や貿易、本州以外の国を攻める際の軍の運送を行う。時折、隣接する他の水軍衆と争うことがあり、唯一、諸勢力間での勢力の変動が起こりうる。 忍者衆:忍者を借りることができる。他勢力の情報を知るには忍者を送る必要がある。忍者はその他の工作にも使用。 自治都市:いわゆる商人。家宝などの取引をするには親密になる必要がある。 「国人衆」「寺社衆」「水軍衆」は戦争に加勢することもあり、部隊を休ませる拠点を提供したり、敵の城を落とした際はただちに献上してくれるなど戦争においても非常に重要な存在となる。 基本的には物資を送る事で友好度を上げるが、「水軍衆」「寺社衆」「自治都市」などに自家の宣伝をしてもらうことで複数の諸勢力の友好度をまとめて上げることができる。これを使うと物資と手間の両面で楽になる。 逆に仲の悪い他勢力により、敵対工作を行われると一気に複数の諸勢力との友好度が下がって一揆や略奪などの妨害を働かれるようになり、非常に厄介な存在となる。 物資を送り続けることで諸勢力の規模が増加する。「忍者衆」や「水軍衆」は規模が増加することにより、貿易や雇える忍者が増えるといった効果が得られるため、特に重要。 諸勢力と親密になれる勢力は1つだけなので、他家に先に親密になられた場合、妨害工作をするなどして下げる必要がある(PKバランスでは友好度の自然低下も発生する)。 奉行制度と知行の復活 本作では箱庭内政は採用されず、シリーズ初期の頃のような数値を上げる内政システムに戻った。 商業、開墾、警戒等に奉行を決めておき、毎ターン、自動で実行される。 商業や改修の数値を上げると内政メイン画面の城・城下町の景色が変わっていく。 武将への俸禄は『覇王伝』以来の知行制となり、開墾で開拓した石高を知行として武将に与えることで賄う。知行を与えることでその武将が動員できる兵士が増加し、忠誠も増加するが、収入が減る。 知行の加増は『覇王伝』の論功行賞のような形で行われるが、システムが大幅に簡略化されている上に自動化も可能なので、煩わしさは軽減されている。 戦後の捕虜を登用する際にも知行が必要となり、今までのシリーズのようにとりあえず登用していると、あっという間に家臣の知行で領地が食いつぶされてしまうため、人材の取捨選択が重要になった。 捕虜に一度登用を断られても、より高い知行を払う事で登用に成功することもありうる。 計略や諜報は武将が直接行うのではなく「忍者衆」より借り受けた忍者を派遣し、忍者に指示をすることで行う形になった。 武将のパラメーターの見直し 戦闘力と采配に分かれていた軍事パラメーターが采配に統一、そのために戦闘力が低いが采配は高い「今川義元」や「大内義隆」などの武将が強くなった。 上杉謙信のみ采配が125と図抜けて高く設定されており、他の武将との一線を画す存在になっている。 前作では知謀が17だった石田三成も、81に上がっており、不遇だった評価も見直されている。 兵科適性の廃止、兵科への個性は「槍衾」「突撃」といった技能で表現されるようになった。 死因の要素が追加された。「戦死」に設定されている武将は、没年を超えても生きる事が出来、年齢によって死亡判定が発生する。 それまでのシリーズでは、武将の寿命はマスクデータで定められていたが(*3)、本作では武将の没年そのものが死亡判定に使用されるため、武将の寿命がより史実に近い形になった。病没した武将は家宝で延命しなければ史実における没年から数年以内に死亡する。 このため、生没年が不詳だったり不明である武将でも明確に生没年が設定されている。もちろん架空のものではあるが…。 また武将が病死する前に病気で体調を崩すようになり、健康体の武将がいきなり病死するといった不自然さが緩和されている。 リアルタイム合戦 ターン制の合戦システムが廃止され、リアルタイムストラテジーのシステムを取り入れたものとなった。 リアルタイムに変化する戦況を見極めて部隊のそれぞれに指示を与え、見守る形となる。 戦場は『天翔記』のように複数の城が巻き込まれる形となり、一度に複数の城を取ることができるようになっている。 正確には国(尾張、美濃など)の単位で戦場となるため、出陣先の国に自国領がなければ自分の国の城が取られることはない。 1つの国に、隣接する複数の国の大名家が同時に攻め込むこともある。 国の中に城がある各大名家や諸勢力は、合戦開始時にどちらの陣営に味方するか、あるいは中立を保つかを選択する。プレイヤーの城がある国で他大名家同士が合戦になった場合も、プレイヤーが立場を選択できる。 複数の大名家が1つの国の中で戦うため、2つの大名家が潰しあった後に残った友軍の大名家が漁夫の利的に城を総取りすることもあり得る。 部隊は拠点への攻撃や味方部隊の壊滅、時間の経過により士気が減少していき、下がりすぎてしまうと強制的に退却してしまう。 士気は防御力にも大きな影響を及ぼすため、1部隊でも壊滅するとすべての部隊の士気が減り、なし崩し的に軍が崩壊することもしばしば、 士気を回復させる為には、荷駄隊の陣か友好拠点(*4)で部隊を休ませる必要がある。 そのため、他国を攻めるには戦前に足がかりとなる拠点を得るべく他大名や諸勢力に対する下準備が必要となり、下準備無しにいきなり他国を攻めるのはよほどの戦力差が無い限りは無謀とも言える仕様となっている。 なお中立を宣言している勢力に攻撃すると、反撃してきて敵側につく場合と、慌てて味方になってくれる場合がある。 他国を攻める場合、あらかじめ忍者を潜伏させていなければマップ全体が雲で覆われてしまい、一度通った場所以外の地形が把握できなくなる。突如敵部隊と遭遇するといった危険もある。 また、悪天候の場合も視界が悪くなり遠くの敵部隊を把握しにくくなる。 いくつかの部隊をまとめて陣形を組むことも可能、陣形を組んだ状態では部隊の能力を上げる「強攻」をかけることが可能。 ただし、味方拠点の数の回数までしか実行できない上に、一定時間経過すると士気が著しく下がる。 システムの仕様上、本作はソロプレイ専用となっている。 BGM供給形式の変更 前作まではBGMは全てCD-DAで演奏されていたが、本作からは音楽ファイルによる演奏に変更された。 これにより、メディアの収録時間の制限から解放され、長い曲や曲数そのものが大幅に増加、また、ディスクドライブの劣化による音飛びといった問題点からも解放されるようになった。 前作では曲数自体は多いものの、時間自体は短く、尻すぼみ気味に終わってしまう曲も少なくなかった。それ以前のシリーズにおいても、収録時間の都合上、『天翔記』のように途中でCD-DA形式になったことで曲数自体が減らされたこともあり、長年抱えていた問題の1つであった。 CS版においてもPC版と同一の音源となったのも本作からとなる。 反面、それまでのシリーズでは可能だったCDメディアから直接BGMを聞くことができなくなっており、好きなBGMを聞くためにはひと工夫する必要がある。 ネタ 本作では何故か選択肢の全てが大名のセリフとなっている。 登用を断られる度に「なんと!?なら知行○○でどうじゃ?」と真顔で驚いたりするため、シュールな世界観を作っている。 特に、忍者を借りる際の「普通の忍びでよい」と「とにかくくのいちを借りたい!」はネタとして語り継がれている。 水軍衆同士の海戦で敗北した頭領が戦死することがあるが、何食わぬ顔で同名の別人が後釜に座っている。 評価点 武将の数とシナリオの充実 『天翔記』以来の「信長の誕生」シナリオが復活した。また、パワーアップキットを導入し、キャンペーンモードをクリアする必要があるが「大坂の陣」のシナリオも存在する。 それに伴い、マイナーな武将や大名家が大量に追加され、ファンを歓喜させた。「信長の誕生」シナリオをとっても『天翔記』に比べてかなりの武将や大名家が増加しており、ボリュームアップしている。 伊賀の「森田浄雲」は能力が総じて低い上に大名オンリーというドMな勢力となっており、上級プレイヤーに好まれた。 「大阪の陣」がプレイシナリオとして扱われているのは珍しく、『創造 戦国立志伝』で扱われるまではシリーズでも唯一だった。 コンシューマ版では前作に引き続き、「諸王の戦い」シナリオが追加されている。一部、武将の変更こそあるが、再び「チンギス・ハーン」や「ユリウス・カエサル」が入り乱れるカオスな戦国が繰り広げられる。 諸勢力 忍者衆から忍者を借り受けて情報を収集する、国人と交渉して一揆をやめてもらうといった実際の歴史で行われてきたことがゲーム内で行えるようになり、現実に近いプレイが行えるようになった。 水軍衆を使って、本州からの敵軍を差し止めるといった戦略を取ることもできる。 検地を行うことで国人との関係の悪化と引き換えに石高を得るということも可能。国人領を完全に奪うと、その国の国人衆は滅亡する。 伊賀衆、甲賀衆といった忍者衆の宗派や三島水軍といった著名な集団がゲーム上に登場するようになったのも大きい。 国人衆、寺社衆、水軍衆、忍者衆は、「親密」状態で同じ出自の武将を派遣すると、頭領を家臣として登用できる。これにより、事実上武将数が足りなくなることはない。 諸勢力武将は3タイプが存在する。1.実在人物で、固有の顔グラフィックと生没年を持つ通常の武将。2.実在人物だが、顔グラフィックは汎用で、どの年代のシナリオにも登場するため生没年もデタラメな汎用武将。3.諸勢力用の架空の人物。列伝も汎用。やはり、どのシナリオにも同一人物が登場する。 幕府の要素と役職も実装されている。 大名家の1つの扱いに過ぎなかった足利家が将軍として他家に役職を与えたり、討伐令を出すことができる。 なお、幕府役職は室町幕府仕様で、「大坂の陣」シナリオの徳川家でも、江戸幕府の役職になる訳では無い。 パワーアップキットの追加要素 シリーズ初の「歴史イベント作成」が可能となっている。 セリフ、条件、結果等の内容を事細かに設定する事が出来、自由度は高い。歴史イベントの作成は本作の他には次回作の『蒼天録』および『創造・戦国立志伝』でしか採用されていない。 ゲームに使用されていない色が化けるといった制限があるが、登録武将の顔にBMPファイルを使用する事が出来る。 旧作の要素の発展 『覇王伝』からの知行と論功の要素を受け継いで発展させた他、『天翔記』以降、ゲームのテンポの阻害になるとして無くなっていた他国の諜報の概念を復活させたり、地図上の表示がリアルな日本地図ではなく、『武将風雲録』以前の物に似ている(*5)など、あえて旧作の要素を取り入れている部分を評価する声もある。 軍団システムも改良されており、大名の血縁が軍団長の場合は手動で動かせるようになった。 問題点 諸勢力が強すぎる 諸勢力を味方に付けなければ有力な大名でも手こずるバランスとなっているため、プレイヤーはひたすら諸勢力に物資を貢ぐ事になり、本作はよく「諸勢力貢ぎゲー」と揶揄される。 当時の攻略本では、大名たちによる諸勢力への貢ぎっぷりを「選挙目前の国会議員」と揶揄されている。 懐柔しなければ徹底して邪魔をしてくるため、無視することができず、さらには国人衆以外はプレイヤーの手で滅ぼすことも出来ない(国人衆のみ検地の繰り返しで滅ぼすことができる(*6))。 一向一揆を起こされた場合も戦争となるが、下手な小大名が滅亡するほどの兵力や武装を抱えている。 戦闘で諸勢力の部隊を壊滅させて拠点を落としてもあまり意味がない。 物資と石高が足りなさすぎる 武将の知行に対し、石高が不足する傾向になり、後半になるに連れて知行不足による不満が頻出する。 今までのシリーズ同様、采配の低い武将に知行を与えて兵力を増やした所で戦闘では役に立たないため、あまり意味が無い。 知行を与えると収入が減るため、諸勢力に払う物資が捻出できないというジレンマに終始悩まされることになる。 加増要求を無視すると忠誠が下がり、裏切りや出奔が発生する。本作では裏切り、出奔の頻度が多めである。戦国をシミュレートしているとも言えるが…。 今作では功績がないと加増できないので加増させるために働かせている間に出奔ということも頻発する。 パワーアップキット(家庭用)では米や金で補えるようになったがレートが高いので焼け石に水である。 内政担当には加増しすぎない、出奔されても構わないような無能武将の知行は没収するなど、効率重視のプレイに徹すれば大きく不足することはないが、そのような冷酷なプレイスタイルを望まない人もいるだろう。 合戦システムに粗が多い 敵はとにかくこちらの総大将の本隊ばかりを集中して攻撃する傾向があり、慣れない内は兵力差があろうとあっという間に総大将が壊滅して敗北しやすい。 本作では支隊により、最大1000人(200×5隊)の部隊を率いることができるが、CPUは支隊を無視して本隊(200人)だけを攻撃するため、兵数が多いはずの部隊といえどあっという間にやられてしまう。 逆に敵を1部隊でも倒せば全部隊の士気が下がりそのまま勝敗を決することが多く、強攻で1部隊を全員でリンチ → なし崩し、という展開になりやすい。 この思考を逆手にとって総大将を囮にし、向かってきた敵を各個撃破することで敵軍を壊滅させやすい。 命令通りに動かずに変な動きをして敵を取り逃がしたりすることもあり、全体的に大味な印象を受ける。 「混乱」といった戦闘技能は自動で使われるため、使って欲しい時に使えない事も多い。 ただし、一度でも発動すると、一気に複数の部隊が動けなくなり、士気も同時に下がるので、そのまま1部隊を壊滅 → なし崩し(ryとなり、バランスが極端である。 CPU用のチート技能を持つ武将もいる。特に上泉信綱は「どんな名将の部隊でも触れるだけで一度に部隊の半数以上の兵を倒す」といったヤケクソな設定がされており、脅威。 鉄砲・弓が強力。 鉄砲や弓で攻撃された部隊は士気がどんどん下がる。混乱も引き起こしやすい。弓隊を多めにしておき、少数の騎馬や槍隊で敵を足止めしながら背後から撃っていれば敵が次々撤退していく。 本願寺(一向宗)が強すぎる 本願寺家との戦闘になると一向宗が必ず本願寺側に回る(しかも、一向宗は諸勢力なので戦闘で壊滅させても、次の戦闘では復活する)。 鉄砲隊が非常に多い(一向宗含む)。本作では鉄砲で攻撃されると士気がみるみる下がるので非常に強力である。 やたらと拠点が固い。鉄砲伝来前のシナリオであっても、石山本願寺などの拠点が異様に固く、1度の戦で落としきれない。 自勢力内の一向宗が一揆を起こし、大名化することがあるが、その際に自動的に本願寺家に従属する。仇敵になってしまった諸勢力とは交渉もできなくなるので、いずれ発生する一揆に備えるしかない。 対一向宗の戦闘BGMがトラウマ級に怖い …といった要素から本作の本願寺家をシリーズ最強と称する声は多く、信長が勝利するのに10年かかった強さをシミュレートしている。 荷駄隊が役立たず 最小の兵力しか持てず、移動力や守備力が最弱なので敵との乱戦ではすぐに倒されてかえって自軍の士気を落とす原因となる。 一応士気回復砦を建築することができるが自分は動けなくなるし自部隊の士気は回復しないので結局お荷物となる。士気は一時的なら総大将の鼓舞で補えるし、奪った城や脅迫、懐柔した諸勢力拠点で回復できるので荷駄隊を作る意味が無い。 また、前作よりも部隊壊滅時に武将が討ち死にしやすくなっており、すぐに壊滅する荷駄隊は命がけ。 総評 信長の野望は奇数の作品でシステムをがらりと変更し、偶数の作品でそれを発展させる傾向にあった(*7)(*8)。 本作も『将星録』『烈風伝』の流れを切り、新たにシステムを刷新した作品となるが、好評だった前作から見ると変更点が多く、全くの別ゲーになってしまい、評価が低い作品となってしまった。 好評だった箱庭内政を廃止し、戦争も粗の多いリアルタイムに変えられ、不足する石高からなんとか物資を捻出し、諸勢力にひたすら貢ぐ、という点が目につきシリーズの中でも特に不人気であり、クソゲー寄りな評価を受けることが多い(参照)。 ただ、『天翔記』から『烈風伝』までの作品には見られなかった戦国のリアリティを追求し、組み込もうとした形跡が随所に見られ、歴史シミュレーションゲームとしては正しい変更とも言える。 同様の試みをして失敗気味に終わってしまった『覇王伝』と似た立ち位置にいるが、本作で初めて実装された「諸勢力」や「リアルタイム合戦」といった要素は、以降の作品でも形を変えながら引き継がれる。 結果的に定番化したところから、本作の試みは全くの的外れではなく、バランス次第では良作となりうる可能性が秘められていたとも言える。 本作と次回作の『蒼天録』をもって、信長の野望の「記、伝、録」の伝統(*9)は終了し、良くも悪くも本作はシリーズの転機となった。 余談 前作までは信長の野望のCS機への移植はハードの性能故に武将数や城の数などの減少といった劣化要素を孕んでおり、それをCS専用の要素(専用のシナリオなど)で補っていた。 しかし、本作の移植からはハードの性能がゲームに追いつき、ほとんど劣化要素がなく、さらにはWin版での不満の多かったシステムの改良(*10)や追加シナリオ(*11)といった強化要素が多く含まれるようになった。 そのため、PCユーザーはコンシューマーユーザーの為の有料デバッガーであると非難されることが多くなってしまった。 この問題は信長の野望に限らず、『太閤立志伝』や『三國志』シリーズでも散々言われていたが、近年はCS版とWin版が同時に発売されるようになり、一定の解決をしたと思われる。
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織田信長〔おだ のぶなが〕 作品名:信長の野望 作者名:[[]] 投稿日:2008年3月27日 画像情報:640×480px サイズ:63,140 byte ジャンル:ヒゲ キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年3月27日 ヒゲ 信長の野望 個別お
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信長の野望 創造withPK 572 :水先案名無い人:2015/07/23(木) 23 18 45.87 ID EHlDYXXA0 光成「戦国最強の男を見たいか――――ッ」 観客「オ――――――――――――――!!!!」 光成「ワシもじゃ ワシもじゃみんな!!」 光成「選手入場!!!」 アナウンサー「信長の野望創造withPKの戦法で全選手入場です!!!!」 全選手入場!! 虎殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間凶器が甦った!!! 清正公!! 虎狩りだァ――――!!! 総合計略技はすでに我々が完成している!! 知略系武将の戦法 詭計百出だァ――――!!! 組み付きしだい突破しまくってやる!! 汎用戦法代表 穿ち抜けだァッ!!! 槍の捌き合いなら我々の歴史がものを言う!! 賤ヶ岳の戦い 福島正則その他 七本鎗!!! 真田の護身を知らしめたい!! 同士討ち戦法 表裏比興だァ!!! 毛利元就は中国地方制覇だが百万一心なら全国統一オレ達のものだ!! 三兄弟の結束 三本の矢だ!!! 混乱対策は完璧だ!! 朝倉宗滴・宇佐美定満 老練!!!! 全合戦技のベスト・ディフェンスは私の中にある!! 江戸幕府の神様が来たッ 三河魂!!! 慶長出羽合戦なら絶対に敗けん!! 暴走傾奇者のケンカ見せたる 特攻慶次 皆朱の槍だ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)な槍師ならこいつが怖い!! 福島家のピュア・ファイター 笹の才蔵だ!!! 黒田家臣団から黒田八虎が上陸だ!! 母里太兵衛 黒田武士!!! 見たこと無い曲輪を築きたいからバウンサー(豊臣の用心棒)になったのだ!! 不惜身命の戦を見せてやる!!六文銭!!! めい土の土産に首おいてけとはよく言ったもの!! 豊久の奥義が今 合戦でバクハツする!! 島津流伏兵術 釣り野伏だ―――!!! 我に七難八苦を与えたまえこそが戦国最強の代名詞だ!! まさかこの男が尼子家にきてくれるとはッッ 三日月!!! 闘いたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!! 上杉家の脳筋ファイター 鬼小島だ!!! オレたちは3間半の槍で最強ではない火縄銃運用技で最強なのだ!! 御存知信長 三段撃ち!!! 銃術の本場は今や鈴木家にある!! オレを驚かせる狙撃手はいないのか!! 啄木鳥だ!!! ゴレンジャァァァァァいッ説明不要!! 北条氏綱!!! 北条氏康!!! 五色備えだ!!! 忍術は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦忍術!! 北条家風魔衆から空蝉の登場だ!!! 豊臣家はオレのもの 邪魔する武断派は思いきり嘲り思いきり対立するだけ!! 関ヶ原西軍統一王者 先懸之衆 自分を試しに信長のもとへきたッ!! 織田家全槍技チャンプ 槍の又左!!! 柳生新陰流に更なる磨きをかけ"奥義一閃"無刀取りが帰ってきたァ!!! 今の自分に死角はないッッ!! 鍋島直茂 仁王門!!! 中国四千年の策略が今ベールを脱ぐ!! 天才軍師から 今孔明・今張良だ!!! ファンの前でなら佐竹はいつでも全盛期だ!! 燃える源氏魂 坂東太郎 通称で登場だ!!! 上杉の攻略はどーしたッ 北国の炎 未だ消えずッ!! 治すも壊すも思いのまま!! 瓶割りだ!!! 特に理由はないッ 太閤が強いのは当たりまえ!! 光秀にはないしょだ!!! 日の下統一! 千成瓢箪がきてくれた―――!!! 九州三国志で磨いた実戦柵破壊!! 竜造寺のデンジャラス・くまさん 肥前の熊だ!!! 川中島だったらこの陣形を外せない!! 超A級軍神 車懸かりだ!!! 超一流立花宗茂の超一流の戦法だ!! 雷神拝んでオドロキやがれッ 西国無双の完璧超人!! 鎮西一!!! 井伊の赤備はこの男が完成させた!! 徳川家の切り札!! 赤鬼だ!!! 花実兼備の勇士が帰ってきたッ どんだけ強力なンだッ チート戦法ッッ 俺達は本田忠勝を待っていたッッッ蜻蛉切の登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバーを4つ御用意致しました! 平原綾香 神秘の歌!! 伝統派兵法 一の太刀!! 東北の独眼竜!伊達者! ……ッッ どーやらもう一つはダミーと表示される様ですが、アプデ次第ッ皆様にご紹介致しますッッ アナウンサー「続いて信長の野望創造withPKの政策で全選手入場です!!!!」 578 :水先案名無い人:2015/07/24(金) 00 38 06.05 ID QWDXxDxx0 全選手入場!! 旧勢力殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み鉄砲凶器が甦った!!! 信長!! 火器集中運用だァ――――!!! 総合政策技はすでに我々が完成している!! 三好家・細川(晴元)家政策 理世安民だァ――――!!! 湿地見つけしだい土木ってやる!! 保守系政策代表 灌漑整備だァッ!!! 民衆との語り合いなら我々の歴史がものを言う!! 民衆の声を聞きたい 民忠+10 目安箱!!! 真の護民を知らしめたい!! 本願寺政策 王法為本だァ!!! 日新斎は薩隅日三州未制覇だが四兄弟なら全九州島津のものだ!! 隼人の鉄拳 郷中教育だ!!! 一揆対策は完璧だ!! 全日本国勢調査 検地・刀狩令!!!! 全南蛮人のベスト・ディフェンスは大友家の中にある!! キリシタンの神様が来たッ 切支丹保護!!! タイマンなら絶対に敗けん!! 長宗我部一族のケンカ見せたる 特攻野武士 一領具足だ!!! バーリ・トゥード(なんでもあり)な政治ならこいつが怖い!! 竜造寺家のピュア・クマー 大名専政だ!!! 甲州騎馬隊から甲斐の虎が上洛だ!! 武田家政策 甲州法度次第!!! ルールの無い戦がしたいからバウンサー(与力)になったのだ!! プロの戦を見せてやる!!寄親・寄子制!!! 秋田の土産に美人とはよく言ったもの!! 佐竹家の奥義が今 実戦でバクハツする!! 佐竹流砲術だ―――!!! 東海道ヘヴィ級弓取りチャンプこそが戦国最強の代名詞だ!! まさかこの男が死んでしまうとはッッ 今川仮名目録!!! 闘いたいからここまできたッ 上下関係一切不明!!!! 毛利家の国人合議体制 傘連判状だ!!! オレたちは突撃技最強ではない機動力で最強なのだ!! 御存知騎馬隊 騎馬隊強化!!! 戦術の本場は今や方面軍にある!! オレを軍団長にしてくれる奴はいないのか!! 方面軍組織だ!!! テッパァァァァァいッ説明不要!! 関所撤廃だ!!! 援軍は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦外交術!! 真田家政策から表裏軍略の登場だ!! 天下は徳川家のもの 邪魔するやつは思いきり打ち破り思いきり一蹴するだけ!! 戦国大名統一王者 旗本先手役 兵糧を届けに戦場へきたッ!! 兵站全後方支援チャンプ 小荷駄隊配備!!! 独眼竜に更なる磨きをかけ"ドラグーン"竜騎兵配備が帰ってきたァ!!! 今の自分に撰銭はないッッ!! 撰銭禁止 撰銭令!!! 中国四千年の合従連衡技が今ベールを脱ぐ!! 外交系政策から 遠交近攻策だ!!! ファンの前でならサルはいつでも全盛期だ!! 燃える出世魂 人掃令 羽柴家独自政策で登場だ!!! 鮭の食事はどーしたッ 最上の炎 未だ消えずッ!! 民治も謀略も思いのまま!! 内治外謀だ!!! 特に理由はないッ 領民に優しいのは当たりまえ!! 中道がイマイチなのはないしょだ!!! 日の下開墾! 四公六民がきてくれた―――!!! 関八州で磨いた実戦政策!! 北条家のデンジャラス・相模のライオン 五箇条の訓令だ!!! 政策だったら石田三成を外せない!! 超A級民政師 九箇条掟書だ!!! 超一流ゲリラの超一流の狙い撃ちだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ 雑賀衆の鉄砲人!! 遊撃兵配備!!! 自由市場は美濃の蝮が完成させた!! 南蛮貿易の切り札!! 楽市楽座だ!!! 若き創造者が帰ってきたッ 次はどこの戦場へ行くンだッ 御屋形様ッッ 俺達はこの政策を待っていたッッッ兵農分離の登場だ――――――――ッ 加えて滅亡者発生に備え超豪華なリザーバーを4つ御用意致しました! 上杉家政策 遠征軍支援!! 伝統派駅伝 伝馬制!! 東洋の帝! 武家直奏! ……ッッ どーやらもう一つは施策が遅れている様ですが、天下統一次第ッ皆様にご紹介致しますッッ 関連レス 582 :水先案名無い人:2015/07/24(金) 13 04 42.30 ID SaMoScIT0 乙 そんなにあんのか創造の魔法って コメント 名前
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信長の野望 【革新】 【メーカー】コーエー 【発売日】2006/2/2 動作報告 HDL0.7c SCPH-39000 日立120G 暗転したまま動作せず 商品の説明 1983年4月に発売されて以来、さまざまなバージョンアップを重ねてきた戦国時代シミュレーションゲーム第12弾。シリーズで初めて3D1枚絵で描かれたマップや、合戦や内政を優位に進める「技術革新システム」の採用したことで、プレイヤーの思い通りに戦国時代を遊び尽くせる。PS2版の新要素として、武将の能力値や顔グラフィックを自由に変更できる「武将エディタ」を搭載したほか、山内一豊の妻「千代」、「石川五右衛門」、「安部清明」などスペシャル武将を20人追加。また、ウィンドウズ版のシナリオ5本に加え、公式サイトで配信 されていた追加シナリオ4本、NETJOYで好評だった「チャレンジモード」の、合計10本のシナリオを収録した。
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今日 - 合計 - 信長の野望Onlineの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時34分54秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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信長の野望 蒼天録 【のぶながのやぼう そうてんろく】 ジャンル 戦略シミュレーションゲーム 対応機種 Windows 98/2000/XP(*1)プレイステーション2プレイステーション・ポータブル 発売・開発元 コーエー 発売日 2002年6月28日 価格 11,800円 その他 ソースネクスト「超ホーダイ」2014年6月10日/1年間4,980円(税抜)(*2) 備考 PSP版はWith パワーアップキットのみ 判定 ゲームバランスが不安定 ポイント 城主(*3)プレイPKはシリーズ最古のシナリオ収録戦闘や内政が簡略化忍者強すぎ二階堂家の顔グラ酷過ぎ 信長の野望シリーズ 概要 Win版についての注意 特徴 政略フェイズ 軍略フェイズ 合戦 名声システム パワーアップキット 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 戦国大名となって全国を統一する光栄の看板歴史SLG『信長の野望』シリーズの10作目。 シリーズでは珍しく、軍団長・城主を主人公として選択できる。全体的に渋く、抑えめの演出が特徴。 ゲームの目的は前作までと基本的には同じだが、大名はそのまま全国統一を目指すのに対し、軍団長・城主は主君の全国統一を目指すことも、他大名に鞍替えすることも、自分が主家を乗っ取ったり謀反を起こして大名に成り上がり、改めて全国統一を目指すこともできる。 いずれにせよ、全国150の城を全て支配するか、他大名がプレイヤー武将の属する大名に全て従属する(同盟統一)ことでクリアとなる。また、プレイヤー武将の大名家が他大名に従属し、その大名家が勝利条件を満たした時もクリアになり、違うエンディングとなる。 Win版についての注意 Win版蒼天録は、Windows 8.1までは動作可能。しかし、SecuROM・SafeDiscでDRM(デジタル著作権管理)を行っている。これらは更新が止まったことを理由にWindows10ではサポートから外されたため、Windows10での起動は拒否される。secdrv.sysファイルを入手することで起動可能だが、利用は自己責任で。 また、Windows Vista、7、8、8.1のアップデートでも、セキュリティ上の理由でSecuROM・SafeDiscの利用を停止させるため起動できなくなる(Windows10では、これらのOSからアップグレードすると、secdrv.sysファイル自体が削除される)。利用再開コマンドはこちらを参照→2015年9月のWindows Updateに関する不具合&トラブル情報 ソースネクスト「超ホーダイ」収録版は、Windows Vista、7、8、8.1、10にも正式に対応している。Steam版も同様だが、Windows Vista以前はMicrosoftのサポート終了により、正式対応からは外されている。 特徴 本作では内政は「政略フェイズ」と、行軍・交戦は「軍略フェイズ」に分かれて行う。 内政は簡略化され、代わりに謀略・外交に重きを置いている。またゲームシステム上、同じ家の城主同士で足を引っ張り合うことは当たり前なので、城主同士の融和にも気を配る必要がある。 行軍・交戦は、行軍は全国一枚絵で行い、敵部隊と接触するか、包囲した城を強攻すると専用の戦闘画面に切り替わる。 前作『嵐世記』で初登場したNPC勢力である「諸勢力」は、前作よりやや弱体化したが、相変わらず重要な地位を占める。 本作は忍者が非常に強力なので、忍者衆の制圧、懐柔はほぼ必須になる。 海賊衆も家宝を安価に入手できるため重要。 寺や砦は、知行が低い武将ばかりで兵士500人ずつの2500人しか1つの城から出せない場合がある序盤などは、4000人派兵というのは大きい。 プレイヤーが軍団長・城主である場合、家中の賛同を得ないと実行できない行動がある。また、上司の命令でも行動が制約されるため、大名には無い苦労と達成感が味わえる。反面、下剋上への反骨心を刺激される。 仕様上、大名も第一軍団の軍団長という扱いになり実行コマンドや謀略面で楽といった要素もあるが絶対的な権力ではなくなっている。 政略フェイズ プレイヤーが直接命令を下せるのは居城のみで、他城はCPUに間接的に指示を出すことしかできない。軍団長・城主はそれぞれ独自の判断で戦略を立てる。 外交 外交と謀略。他家・他城主・武将との交流を深めたり寝返らせたり仲を裂いたりする。諸勢力との交渉もこれ。逆に、大名以外なら忠臣として主君の良さを宣伝することもできる。また、下剋上を勧誘したり、他城主を唆すこともできる。本作のメインと言えるコマンド。 外交関係の種類が多い。相互不可侵のみの「不戦協定」、互いに援軍を送れる「軍事同盟」、特定大名を標的に最大4大名が共闘する「包囲網」、そして他大名を傘下に置く「脅迫」、他大名に従う「臣従」がある。諸勢力に対しては、「不戦協定」「脅迫」が実行できる。また他大名と婚姻を結ぶと、「不戦協定」と同じ効果になる。婚姻は姫または夫の武将が死ぬまで有効だが、任意に破棄することもできる。 軍団 大名のみ実行可能。軍団編成や配分、軍団長指名など。 提案 軍団長・城主のみ実行可能。軍団長は大名に、城主は軍団長にコマンド実行提案をする。軍団長は外交、城主は居城転封などを提案できる。軍団長は提案すると大名・軍団長など有力城主による評定が開かれ、城主毎に決められた発言力の過半数の賛同を得られれば可決される。事前に軍団長と友好を深めると説得に成功しやすいが、自分一人で最初から過半数の発言力を得ればごり押しできる。 内政 城主への指示を出すコマンドと、居城の内政に分かれる。前者は大名は全城、軍団長は自軍団の城に実行できる。武将・物資異動や転封、城主指名など。後者は一般的な内政だが、奉行を任命したらお任せの簡略仕様。募兵、商取引、他城主を招待しての宴会もここで行う。 忍者 忍者衆から忍者を借り、謀略を行わせる。本作は忍者が非常に強力で、暗殺も成功しやすい。また、居城以外なら味方の城でもお構いなしに謀略を仕掛けられるので、同僚の城主を蹴落としたり、大名が気に食わない家臣を手を汚さず葬り去ることもできてしまう。 前作と違い出払っていなければ一度に複数雇用可能、待機させれば忍者の迎撃や偽情報によって敵軍を退却させることができ、各城に潜伏させれば情報の閲覧と城の破壊活動(軍団長や大名の評価が上昇)や暗殺が行える。 忍者は継続雇用も可能、経験を積むことで成長するのでランクが低くても任務を与え続けて強力な忍者に育てる楽しみもある。 人事 家臣への知行や褒美、懲罰を行う。切腹を命じることもできる。婚姻、世継ぎ指名、隠居もこのコマンド。 前作と違い知行だけでなく金による褒美も最初から可能。忠誠度を上げられず出奔続出ということは起こりにくくなった。 軍略フェイズ 一枚絵の日本を行軍する。配下への出陣命令や、諸勢力・他城への出陣要請、包囲した城への力攻めや降伏勧告などが行える。城外で他勢力の部隊と接触すると、その場で野戦になる。包囲された城は収入が得られなくなり、防御度も下がるので、包囲を続ければどんな堅城もいずれ落とせる。 …もちろん、敵も黙って見ているわけではなく迎撃部隊を出して野戦で壊滅させようとしてくる(*4)のである程度の戦力は必要である。 外交関係のある大名・諸勢力に属する城・施設は相互通過ができる。外交関係によっては、思いもよらぬ遠方の勢力に攻め込まれることがあるため、遠くの大名であっても油断は禁物。 合戦 野戦・攻城戦とも、時間経過で部隊士気が下がり、0になると勝手に退却を始める。 統率が高いほど士気は下がりにくいが、「策戦」コマンドが強力なので、統率が低くても策戦に影響する知略が高い方が有利。 部隊は足軽・鉄砲は長槍に強く、長槍は騎馬・騎鉄に強く、騎馬・騎鉄は足軽・鉄砲に強い三竦みになっている。鉄砲が騎馬に弱いのに注意。 PS2/PSP版では3Dになり迫力が増したが、ゲームシステム自体は変わらない。 野戦 攻防3部隊(特定の地形では1部隊のみ)ずつが激突する押しくらまんじゅう。他の部隊は後詰めの交代要員になる。敵本陣に到達すれば勝利となる。強い武将で強い策戦を使えば簡単だが、小細工はあまり使えない。 前述の三竦みは統率40の修正が入るので弱い武将しかいなくても相性次第では互角に戦えることもある。逆に大軍で攻めても相性が悪い部隊に本陣に到達されて敗北という結果も起こりうる。 攻城戦 攻撃側は最大5部隊、守備側は3-5部隊が出撃できる。本丸の城門を落とせば攻撃側の、攻撃側を全て撃退するか時間制限が過ぎれば守備側の勝利になる。 大名居城を落とし、大名を処断(処刑)すると、滅ぼした大名家の領地を総取りできる。 なお敵大名が出陣中だと、城を落としても本拠地が別の城になる。また、出陣中の敵大名を捕えて処断しても居城に新しい大名が据えられるのみ。 大名を処断しなければ従属勢力になる。 従属大名を外交で家臣化するのはかなり手間。外交コマンド「家臣化脅迫」で可能だが、大名同士の相性が悪いと一向に応じてくれない。 寝返りで配下城主を切り取る、「家臣化脅迫」は失敗でも保有物資を割合で渡してくるため何度も連続で行なって物資の底を突かせるなどの必要があり、従属破棄してもう一度攻め落として大名を処断するほうが簡単なくらい。 名声システム 『烈風伝』の「威信」、『嵐世記』の「名声」に引き続き実装された、大名家のパラメータ。この数値が大きければ大きいほど各種コマンドが成功しやすくなり、有利になる。その影響は非常に大きく、城は1城でも名声が高ければ、名声で劣る大勢力を脅迫で屈服させることも可能。 このため、足利将軍家が見かけ以上に強い。三好や本願寺への脅迫が序盤で決まれば、一気に大勢力にのし上がることが可能。 逆に、大勢力でも名声が低いと張り子の虎で、軍団長・城主の寝返り・下剋上が起こりやすくなる。 この名声、勢力の大きさや官位・幕府役職の有無などで算出されるが、実は家宝による加算効果が大きい。小勢力でも、海賊衆に貿易を依頼することで比較的安価に家宝を入手できるので、特別な効果の無い家宝は、できるだけ大名が持ったままにしておきたい。 パワーアップキット シリーズで初めて、15世紀(1495年)のシナリオが実装された。これにより、北条早雲(伊勢盛時)、細川政元といった、戦国初期の人物を通常武将として活躍させられるようになった。 武将は300人が追加された。しかし、最初のシナリオが1534年→1495年と40年近く遡っているため、武将の多くが入れ替わっている。 そのため1495年のシナリオでは最低限の武将しかおらず、武将が大名・軍団長・城主しかいない城はざら。また、今作では戦国時代後期~江戸時代の武将は全く追加されなかった。 一応Win版ではGAME CITY有料会員になることで「黎明期の武将たち」という特典武将を入手できたが、全てダウンロードしても計128人しかないため焼け石に水。 反面、戦国初期のシナリオでは、自勢力に新武将を追加することで難易度を大幅に下げられる。 ゲームシステムの細かなカスタマイズが実装され、忍者の謀略を禁じたり、大名を斬っても城総取りが起こらないようにできるようになった。これでようやく、通常版の大味な部分がある程度手直しされた。 あらかじめ設定されたカスタマイズを遊ぶ「特撰カスタマイズ」が登場。一種のショートシナリオだが、上級者向けの「苦労三昧」はただでさえ難しいカスタマイズなのに、全国統一に加え、全ての諸勢力を落とさなければクリアにならない。さらに、最初は軍団長・城主しか選べないため、通常シナリオより時間が掛かること請け合いである。 前作『嵐世記』で好評だったイベントエディタも引き続き登場。しかし、イベントの分岐を設定できないなど自由度は低め。 PS2/PSP版では、さらにイベント作成の自由度が下がった代わり、新家宝エディタが追加された。 評価点 下剋上を売りにした作品だけあり、毛利元就のいう「謀多きは勝ち、少なきは負ける」を地で行く内容。謀略と根回しで、合戦が始まる前に勝利を決定付ける戦略好きプレイヤーにはたまらない作品である。 また、大名の姫をめとり、一門になった上で大名を隠居させる乗っ取りや、評定で思い通りの結果を出す、影の支配者といった楽しみ方もできる。 諸勢力も(忍者衆を除き)前作ほど強すぎず、それでいてゲームクリアへの重要性はしっかり持っている位置づけで、戦略を立てて交渉する楽しみがある。 山下康介氏の重厚なBGM、陰影を基調としたグラフィックも、謀略戦の雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。 大名プレイ専用である他作品と違い、一城主に落ちぶれた元大名での再起が可能。その為、ゲームオーバーは後継城主不在にならない限りまず起こらない。 今作は「いかに天下を取るか」ではなく、「いかに生き延びるか」という遊び方でのクリアを目指せる。史実でも、天下を狙っていた大名はごく一握りで、生き残りを考えその時優勢な大名に従っていた小大名は枚挙にいとまが無かった。戦国のそうした側面をシミュレートできている。 前作『嵐世記』の欠点がある程度解消された。 今作でも知行に応じた数の兵士を率いる。『嵐世記』では武将の要求が激しく、慢性的な知行不足に悩まされたが、本作では知行上限が2/5に減らされ、上記の通り現金でも程度忠誠を維持できるので、ある程度余裕を持った運用が可能になった。 また各武将の兵力も前作で諸勢力との交渉(機種によっては不可能)や各季節毎の補充でしか増やせなかったが、今作では徴兵コマンドがあるので直接雇用できるようになった。 前作では従属大名領であっても通過できず、その向こうの大名を攻めるために脅迫で傘下に加えるかわざと独立させて攻め滅ぼす不条理があった。今回は解消され、従属大名など外交関係のある大名領を通過しての進攻が可能になった。 武将数は1500人とこの時点でシリーズ最多。パワーアップキット版ではさらに300人が追加される(*5)。 シリーズで本作にしか登場しない人物も多く、また城数が150と多いため、無名の大名家も多く選択できる。しかもPC版では、新武将も最大1000人追加できる。 賛否両論点 総取りの仕様 賛否が分かれる仕様であるが、敵大名に関しては居城周辺を支城が取り囲んでいて結局いくつかの城は落とす必要があったり、今作の合戦の仕様や城数を考慮すれば中だるみの除去といった面からまだ許せる範囲であるが謀反時も行えるのが問題である。どういう事かと云うと…自部隊で大名の城へ行軍→謀反して攻め落とす→大名を処断し領地と武将ゲット…という流れ。 通常の謀反は朝廷から大義名分を貰ったり(名声低下を防げるので無意味ではないが(*6))同僚達の賛同を得なければ彼らに足を引っ張られる等制約が多いので効率を考えるならこの方法が一番手っ取り早い。また、プレイヤーが手討ちにされると、跡継ぎが残っていれば強制的に独立する(無ければゲームオーバー)。たとえ冤罪でも独立するので、大義名分を貰っていないと不利になる。むしろ謀反の気が無ければ大義名分は貰わないはずなので、冤罪の時のほうがより展開が不利になる仕組み(*7)。 同じく総取りを採用している全国版では、謀反や一揆などにより大名が死亡した場合は大名のいた所のみが謀反や一揆を起こした勢力の領地となりそれ以外は全て一度空白地となる。 CPUは大名居城を経済力で決める傾向が強いため、大勢力でも最前線に居城を構えて簡単に総取りされてしまうことがままある。もう少し居城は防衛重視の思考ルーチンにすべきであった。 悪ふざけとしか思えない一部の武将の顔グラ 元々、コーエーの作品はマイナーな人物に対する扱いが適当であるのだが二階堂盛義の顔グラフィックはどう見ても発狂しているかのような変顔であり、いくらなんでも悪ふざけが過ぎる。 一応、これまでの作品にも叫んでいたり驚愕するような表情が変顔に見えてネタにされている人物もいるが二階堂家に関しては二階堂輝行(盛義の父)も前作で変顔にされていた為に二階堂家に関してはあからさまに狙ってやっていたと思われる。 この変顔は『太閤立志伝V(PS2版以降)』にも流用され「のぶニャがの野望(*8)」でも今作準拠のキャラ付けがされている。 流石に抗議が来たのか、後の作品ではまともなグラフィックに変えられ、能力も若干底上げされた。ただし、コーエーのマイナーな人物に対しての適当能力設定やグラフィックのお遊びは現在も続いている(*9)。 問題点 嵐世記以上に仕様を大幅変更したことで、これまでの信長の野望シリーズとは大幅に勝手が異なりそれが不満点となってしまっている部分が多い。 各武将のパラメータが控えめに調整されている。合戦の仕様や謀略重視の作風もあってこれまでの最強クラスの武将も肩身が狭くなってしまった。今作では合戦が得意な上杉謙信よりも謀略が得意な毛利元就の方が使い勝手が良い。 また、謀略や外交などは対象が多いことが多く頭数が物を言う面もあるので、強力な武将1人よりもそこそこの武将3人いる方が有利である。 忍者が強すぎる。特に、CPUは暗殺を頻繁に仕掛け、成功率も低くないため、武田信玄クラスの名将ですら暗殺されてしまうことがある。 またこちらが使う場合も城への破壊工作による点数稼ぎや偽伝令による敵軍の退却など効果的かつ成功率が高い。 大名への讒言が成功しやすい。また、武将も頻繁に寝返ったり旗揚げしようとする。そのためゲーム中盤以降になると、CPU大名が毎季節ごとに城主を切腹させたり、追放するのが当たり前になる。なお、CPU大名がプレイヤー城主を処刑する時は、大名居城に呼んで手討ちにする(*10)。合戦時の戦後処理でも処断される確率はそれなりに高い。さらにパワーアップキット版では、合戦に敗れると武将が襲撃される落ち武者狩りまで起こる(*11)。このため、総武将数の多さの割に、気が付けば人材不足に陥っていることもしばしば。武将コレクターにはお勧めできない。 さらに、PS2版・PSP版では新武将枠が100人しかない(*12)。100人というのは決して少なくないはずだが、本作の仕様では焼け石に水に近い。 パワーアップキットで追加された難易度「超級」は、従属大名の独立が起こりやすい。脅迫すれば完全に屈服する(一城主になる)状況でも独立することがある。そのため、ゲーム開始直後に従属大名が一斉に独立する光景が見られる。ここもバランス調整不足。 時には、同じ季節に独立-従属-独立-従属と繰り返すことも。プレイヤー大名で1季節のうちに複数回独立することは実質不可能(*13)なので、これも一種のチートといえる。 行軍、合戦の手間 「信長の野望 烈風伝」と同様、1城の攻略毎に数ターンの行軍→数ターンかけて籠城で弱らせる→力攻めで攻め落とすことを強いられる。しかも今作は各城ごとに所属武将の知行を払う(前線の城が貧しいと主力部隊を送れない)、武将を移動させると兵士数が6割になるペナルティ、1ターンが1季節(3ヶ月に相当)、街道建設などの行軍を早める方法は皆無、城数の大幅増加と言った要素が折り重なりかなりダレ易く年月もかかってしまう。 調略による敵城の吸収や総取りによって合戦数の削減などをしなければ<年月の経過で武将たちが次々と寿命を迎えてしまう。 ただし、圧倒的な大軍で包囲すれば、城主は降伏勧告に応じやすくなる。現実感のある設定と言える。 新武将の死因を設定できない。『嵐世記』では病死と戦死を設定でき、自然死でない武将の寿命を没年より延ばす必要がなかった。本作ではデフォルトは「病死」で固定される。なぜ機能を削ったのか意味不明。 武将は設定した生没年の期間にゲームに登場するので、自然死でない武将の寿命を延ばすと、没年より後の年代にもゲームに登場してしまう。 『嵐世記』で作成した武将は、本作に読み込むと戦死設定も引き継がれるが、本作上で1度でも編集すると病死に戻ってしまう。 パワーアップキット版では、ゲーム中に編集機能で病死・戦死の切り替えが可能になった。しかし、既存武将はともかく、新武将は最初から設定できるようにすべきで、ゲーム開始毎に設定し直す必要があるのは二度手間である。 下剋上を起こさせる為なのか(大名にもよるが)軍団長や城主時の理不尽な仕様 朝令暮改な命令が頻繁に発生してプレイヤーの足を引っ張り、酷い時には身に覚えのない謀反の罪を着せられて手討ちにされる事もザラ。大名に対する理不尽さや憎しみが否応でもわく様な仕様であり謀反を起こした武将の心境が理解出来る程。 軍団長に関しては各城が切り取り次第(奪った城は自分の物)なのだが勢力が大きくなると大名の一存(拒否権無し)で配置転換や軍団長解任→再任命(この間1~2ターン)を繰り返し(自分より貢献度が低い)他の軍団長や大名の勢力を拡大させる一方で、プレイヤーの戦力だけは露骨に削ろうとしてくる。 城主の場合、軍団長が敵城攻略中に目標変更や明らかに防衛すら難しい城へ転封を繰り返して結果的に命令違反になるよう仕向けたり、物資の入れ替えで城の物資や家宝を召し上げてプレイヤーの戦力だけはry。 敵の謀略に関しては自分の宣伝→大名の宣伝→謀略と手順が多く、大名から領地を増やしてもらったり傀儡にする場合も根回しや評定を行わなければならず手間がかかる。 暗殺や総取りは、パワーアップキットのカスタマイズで変更できる(*14)。CPUの謀略好きもある程度是正できるため、楽しむならパワーアップキット導入は必須である。 城主の仕様 本作はフラグを城単位で管理しているため、いろいろ不条理な事態が起こる。 城主不在の空白地を作れない。このため、城主が1人だけの城は、他に武将を送り込まないと、城主を平の家臣として呼び寄せることができない。また、後方の城を空にできないので、人材不足が起こりやすくなっている。 城主一人の城で城主が死亡すると、架空武将が城主になる。先代と同姓で、名前はランダムだが先代の血縁になる。架空武将はあくまで穴埋めの存在なので、通常武将を送り込んで城主に任命すると、「仏門に入る」と言い出して消えてしまう。 架空武将の能力は先代城主が基準になるが、極端な雑魚にはならない。その辺の通常武将よりよほど使えるため、そのまま城主に任命しっぱなしになることもしばしば(*15)。 城主が下剋上や他勢力への鞍替えを決意すると、城主を更迭してもフラグが消えないため、新城主がそのまま下剋上や鞍替えを実行してしまう。物資を取り上げるか、すぐ鎮圧できる後方に転封するといった対策を取るしか無いだろう。 宴会やターン開始時の忍者の報告で、怪しい城主を教えてくれることがある。しかし、他城主の流言であることも多く、また城主の更迭は前記の通り意味が無いので、焦って更迭するくらいなら無視した方がマシである。城主一人だけの城なら、優秀な架空武将に期待して追放するのも手だが…(*16)。 ただし、知略の高い城主は謀略に掛かりにくくなる。CPUは知略50未満の城主を狙ってくるので、猪武者が城主であれば、前もって更迭する意味はある。しかし、城主を更迭すると他城主との友好度も下がるため、多用は難しい。 どうせ誰かが下剋上するのが本作である。松永久秀、藤堂高虎といった不義理でお馴染みの武将はもちろん、忠臣として知られる武将や大名一門衆であっても、殺る時はやってくる(*17)。 外交や謀略のために、担当させたい家臣を本城にぎゅうぎゅう詰めにすることになる。 諸勢力武将の列伝が全て汎用になった。NPCとはいえ、実在の人物(風魔小太郎、九鬼義隆など)であっても平然と自動生成の列伝が表示されるため、雰囲気がぶちこわしである。 さらには能力値も他の首領と大差ない凡将と化してしまったために他のシリーズに比べ、まるで頼りにならない存在になってしまった。 『嵐世記』パワーアップキットで追加された武将の多くは本作には登場しないが、顔だけ別の武将に使い回されている。シリーズ初期に観られたモンタージュ顔よりマシとはいえ、手抜きも甚だしい。 また『嵐世記』パワーアップキットの追加武将は戦国後期以降の武将が主だったので、「今作のパワーアップキットでは戦国後期のシナリオは追加されないのでは?」とスレで推測した者がいた。結果的に正解だった(*18)。 パワーアップキットも手抜きが多い。 たとえば、パワーアップキットで追加された大名家は少なくないが、専用の家紋は一つも追加されていない。元から家紋が用意されている細川典厩家(細川高国)などを除き、新規追加大名の家紋はメチャクチャになっている。例えば越後上杉家(本来は竹に雀→山内上杉家、扇谷上杉家用しかないため菊水で代用(*19))、吉良家(本来は二引両→古河足利家、足利将軍家用しかないため九文字で代用)など。 前述の通り、追加武将は300人でも全然足りない。また、シリーズ恒例の歴史イベント追加も、本作ではシナリオ毎のオープニングイベントしか増えていない。 CPUは、大名間以外は他勢力と友好を深めようとせず、城主同士で足の引っ張り合いばかりしている。家臣の懐柔もあまり行わないため、大勢力になるほど大名と軍団長・城主の関係が険悪になっている。プレイヤーにとっては謀略を仕掛けやすいので救済措置とも言えるが、おかげで武将が殺されやすくなっているため痛し痒しである。また、家臣プレイの場合、プレイヤーが家中融和を一手に引き受ける羽目になるため、忠臣プレイの難易度上昇に一役買っている(*20)。 農業や商業などは簡略化されているため、内政で国土を育てる楽しみを味わうには不向き。 上昇値も微妙で(軍団長や城主の場合)居城変更も起こるので効果の実感も満足に出来ない。 その為に経済力が貧弱な城だと最悪である。知行が満足に払えず兵力も増やせない上に忠誠も下がる一方→当然家臣や忍者(*21)の雇用も難しく謀略も満足に行えない→命令をこなせず大名や軍団長の不興を買って手討ちになることもある。 こういった城主が取れる手段がほかの城主(自勢力でなくても良い)から無心する事や海賊衆に貿易を依頼と言った物しかない。しかも城主(非軍団長)は常に収益の一割を献上しなければならない、更に軍団長の一存で物資を召し上げられることもあるのでさらに苦しい。 石高と商業の上限値が国単位で決まっている。 同じ国にある城の合計値が国ごとに設定された上限値を超えられないようになっている。 パワーアップキットの城編集で城のパラメータを変えられるのだがこの仕様が足枷になる。 同じ国にある城の石高を下げまくれば、そのぶんだけ高い石高を持つ城を作成することは可能。 開発段階で公開された仕様が、製品版でいくつか未実装になっている。 製品版では野戦は3対3、あるいは1対1の押しくらまんじゅうのみだが、開発中は他に奇襲を仕掛けられた。 また、製品版で評定を提案するのはプレイヤー軍団長・城主のみだが、開発段階ではCPU軍団長・城主が提案することがあり、プレイヤーが対応を迫られるシチュエーションが用意されていた。 これらが実装されていれば、よりゲーム展開に深みが出たと思われるため残念な話である。 総評 シリーズとしては珍しく、軍団長や城主としてのプレイも可能な、渋めの作品。 主君の大名の天下統一を補佐するのも、下克上で自分が成り上がるのもプレイ次第。 下剋上を売りにしているだけあり、外交や調略に重きを置いた造りになっている。 一方、戦闘や内政は簡略化されており、従来作とは大幅に勝手が異なっていることには注意した方が良いかもしれない。 余談 主君を補佐する武将・城主プレイは、後作では2016年の『信長の野望・創造 戦国立志伝』まで待つことになる。
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FC版 信長の野望~戦国群雄伝~ 歴史イベント「本能寺の変」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm424592 http //www.nicovideo.jp/watch/sm424592 信長の野望・覇王伝~歴史イベント「本能寺の変」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm527793 http //www.nicovideo.jp/watch/sm527793
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このページは数あるニコニコ歴史戦略ゲー動画の登場人物について、各動画内での列伝をまとめていくものとして用意しました。 主役級の活躍を見せた人物はもとより、名脇役、好敵手からネタ☆キャラまで幅広く紹介されるページになることを願います。 ここでは信長の野望・太閤立志伝の人物について扱います。 参考用リンク先(需要のありそうなものがあれば随時追加推奨) Category 戦国時代(日本) - Wikipedia :史実についての参考リンク 【非公式】霧雨の野望wiki 登場武将紹介 :霧雨の野望についての参考リンク 武将別解説 - 戦国編 :iM@S架空戦記シリーズ補完wikiでの戦国武将解説 『戦国時代の人物の一覧』 :ニコニコ大百科での戦国人物項目一覧 武将別伝(戦国) ア行 アア2 イ ウ エ オ ハ行 ハ ヒ フ ヘ ホ カ行 カ キ ク ケ コ マ行 サ行 サ シ ス セ ソ ヤ行 タ行 タ チ ツ テ ト ラ行 ナ行 ワ行 史実姫 陶隆房/晴賢(すえ たかふさ/はるかた) 鈴木重意/佐大夫(すずき しげおき/さだゆう) 鈴木重兼(すずき しげかね) 鈴木重秀/雑賀孫一(すずき しげひで/さいか まごいち) コメント欄 陶隆房/晴賢 (すえ たかふさ/はるかた) [部分編集] (1521~1555)大内家重臣。美少年で大内義隆の寵童だったとされる。家を継いで周防守護代となり「西国無双の侍大将」と呼ばれたが、息子を失ってから文弱に溺れた義隆と徐々に反目。遂には謀叛を起こして主君義隆を討ち、義長を擁立したが、厳島の戦いで毛利元就に敗れ自害した。 「謀反人」としてのイメージで描かれることも多いが、主君「義隆」個人ではなく「大内家」に対する忠誠心の発露としてダメ主君を除いたのだ、と理解しようとする見解もある。そのためかゲームでの義理もさほど低くない。 しかし、新当主である大内義長を傀儡扱いにして独断専横に振る舞い大内家を半壊状態にしたり、おまけに性格にも相当問題があったようで「義隆との対立もこの性格が原因ではないか?」との説もある。 義理評価も真っ二つに分かれる事もしばしば。 革新 統率 90 武勇 85 知略 72 政治 75 義理 50 足軽A,騎馬B,弓B,兵器A,水軍B,内政B 天道 統率 90 武勇 86 知略 78 政治 75 義理 50 足軽A,騎馬B,弓B,兵器A 毛利家の野望 【革新PK】 +毛利家(プレイヤー勢力)序盤加入家臣。 毛利家(プレイヤー勢力)序盤加入家臣。 開始早々毛利家に引き抜かれた。その後は一線で活躍をしている。 旧主大内家への降伏勧告など、うp主によって鬼のような起用がされている。 上へ 鈴木重意/佐大夫 (すずき しげおき/さだゆう) [部分編集] (1511?~1575)雑賀衆の頭目。本願寺と織田信長の抗争では鉄砲隊を率いて本願寺に味方し、信長の軍勢を苦しめたとされている。 「信長の野望」シリーズには「鈴木佐大夫」の名で「戦国群雄伝」から登場。「蒼天録」から重意の名で登場するようになった。 革新 統率 79 武勇 89 知略 70 政治 47 義理 82 足軽B,鉄砲S,計略B 天道 統率 79 武勇 89 知略 70 政治 47 義理 82 足軽B,鉄砲S 弾正の野望 【革新PK】 +雑賀衆頭目。 雑賀衆頭目。陸章(sm2650810)で登場。優曇華が仕える。疲弊した松永を攻めに紀伊から大和に出陣したが、それは弾正の罠。敗れて捕らえられ処断されてしまった。視聴者からは「ギリワンじゃあ仕方ないな」の声が上がる。出陣前の紙芝居での重秀との会話は死亡フラグがびんびんであった。 一向宗の悲願 【革新PK】 +プレイヤー担当大名。 プレイヤー担当大名。登用できるのは僧侶または一向宗のみという「坊主縛り」動画。 上へ 鈴木重兼 (すずき しげかね) [部分編集] (1540?~1589?)佐大夫重意の長男。平井孫一と名乗る。病弱であったが政治面で雑賀衆をまとめる役割を果たしたという。 「信長の野望」シリーズには「嵐世記」からの登場。 革新 統率 51 武勇 45 知略 84 政治 83 義理 69 鉄砲A,計略B,内政A 天道 統率 51 武勇 42 知略 84 政治 83 義理 69 鉄砲A ダメ君主の野望 【革新PK】 +一条家(→今川家、プレイヤー勢力)に途中加入。紙芝居常連。 一条家(→今川家、プレイヤー勢力)に十三話で加入。 弟たちを釈放した恩もあり、一条家に仕えてその戦略を支える。(今までのところ)極端なキャラブレイクが目立つこともなく、能力的にも性格的にもいたってまともな軍師として活動している。どれか一つでも85以上の能力値を持つキャラの登用縛りをしている本動画において、(長宗我部元親が例外3名の枠に入るまでは)長らく今川家最高の智謀の持ち主であり、五四話では「英雄」の一人に挙げられている。 上へ 鈴木重秀 / 雑賀孫一 (すずき しげひで/さいか まごいち) [部分編集] (1546?~1586?)雑賀衆の頭目。佐大夫重意の子。 「雑賀孫一(孫市)」は軍記ものや講談で知られるキャラクター。雑賀衆を率いた史実の鈴木家の人々(佐大夫重意とその息子重兼・重秀・重朝ら)の経歴が組み合わされたらしい。 「信長の野望」シリーズでは、主に鈴木重秀に雑賀孫一のイメージを重ねられている。 革新 統率 95 武勇 99 知略 92 政治 13 義理 70 騎馬B,鉄砲S,計略A,兵器A,水軍B 革新 統率 95 武勇 99 知略 92 政治 13 義理 70 騎馬B,鉄砲S,兵器B 弾正の野望 【革新PK】 +キャラブレイクなし、紙芝居出演経験あり 弾正により滅ぼされた雑賀党の唯一の生き残り。弾正を仇と決め、現在は本願寺に所属。 上へ コメント欄 名前 コメント
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信長の野望 覇王伝 【のぶながのやぼう はおうでん】 ジャンル SLG 対応機種 PC-9801、X68000、Macintosh、DOS/V、FM-TOWNS、Windows 95~2000、スーパーファミコン、メガドライブ、メガCD、3DO、プレイステーション 発売・開発元 光栄 発売日 1992年12月 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 初のパワーアップキット(以下PK)大名が減るたび「介錯を願おう」プレイヤー泣かせの新要素あまりにも弱すぎる本願寺固有顔画像を持つ武将の基準が謎じっくりプレイしたいユーザー向け 信長の野望シリーズ 概要 評価点 問題点 新要素関係 人材関係 その他の問題点 バグ 総評 概要 「信長の野望」シリーズ第5作。 前作『武将風雲録』までは国取りだったが、本作から城取りになった。 シナリオは1551年「信長出世」、1568年「天下布武」、1582年「平安楽土」の3本。 開始年が1551年と前作よりもさらに早まった事により、大内義隆、尼子国久、尼子誠久といった初登場の武将も多数。また、村上氏、浦上氏、三村氏、立花氏、肝付氏といった大名もこの作品で初登場となった。 また「天下布武」が標準のシナリオ(*1)として扱われているのは珍しく、『天道』で再び扱われるまではシリーズでも唯一だった。 PC98版とWindows版(『「信長の野望」30周年記念歴代タイトル全集』収録分とSteam版)のみだが、初めてPKが発売された作品である。 新シナリオ及びこのシナリオにしか出ない武将が追加される・ゲーム中にユーザーの作成した新武将を登場させられるなどの特徴がある。 FM-TOWNS版には、PK版のシナリオと武将がデフォルトで収録されている。MCD・3DO・PS版も一部のシナリオが収録されている。 Windows版はBGMはオーケストラ化された楽曲のみの収録で、それ以外のBGMは割愛されている(例えば北条家や島津家のテーマ曲)。またコマンド実行時の簡易アニメーションも削除された。UIもWindows標準のものが使用されており、戦国時代の雰囲気という点でそれまでのパソコン各機種版より後退している。 本作で新登場となった要素のいくつか(*2)は、先駆けて発売された『太閤立志伝』で採用されたもので、それが信長の野望シリーズに逆輸入された形になる。 評価点 戦闘に「向き」の概念が追加。部隊は凸型で表示され、後ろへの長距離移動はできない(一旦向きを変える必要がある)・横や後ろから攻撃されるとダメージが増える等の特徴がある。 敵部隊との接触時の向きは非常に重要。強敵であっても後ろから攻撃することで大打撃を与えられる。「兵力を二部隊に分けて挟み撃ち」といった戦法も取れるようになった。 凸型表示は、その後の作品には長らく取り入れられず『創造』まで採用されなかった。 論功行賞の雰囲気やアイディアそのものは良い。 金・領地・家宝・「一字拝領」などで褒美を与えたり、無能な家臣を追放・切腹させたりできる。 ただし家宝没収・切腹を命じた場合だと、家臣が命令を拒否して逃げ出すことがある。 家臣に満足な褒美を与えた場合は家臣が大名を称え、逆に満足な褒美を与えなかった場合は家臣が不満を漏らす。 また、稀に大名の評価について語ることも。 他大名との同盟が、対等な「会盟」と従属関係になる「威圧」を選べるようになった。代わりに脅迫がなくなった。 従属した場合、破棄されない限り攻め込まれる事はなくなるが、合戦で援軍を要請されたら必ず援軍を出さねばならない。 ただし、CPU大名を従属させた場合は援軍要請を普通に断ってくるインチキ仕様がある。また別の大名の城に攻め込んだ瞬間に同盟を破棄して敵対関係になり、そのまま敵側の援軍に来ることもある。 武力で他大名を全て攻め滅ぼす以外に、自大名が征夷大将軍になり他大名を全て従属大名にすることでもクリアできる。 家宝と官位の導入。 家宝には、前作にも登場した茶器と新たに追加された武器(*3)・絵画・書籍・舶来・財宝の6種類がある。 家宝の中には複数の能力を高められるものも存在する。 朝廷貢献度が高ければ、官位の叙任を受けることができる。 また、複数の官位を持っていた場合、論功行賞で最高位以外の官位に家臣を叙任させることも可能。 東北が細分化され、蠣崎(松前)・南部・安東(秋田)家などが『全国版』以来、久々に登場。 ただし本来の陸中に相当する地域が陸奥に組み込まれた結果、陸前が陸中、磐城・岩代が陸前となり、国名にずれが生じてしまっている。 籠城戦のマップは、城ごとに異なっており個性がある。 軍師の資格を持つ武将が2名以上いても自分で選ぶことが可能になった。 前作・前々作では軍師の資格を持つ武将のうち最も能力の高い武将が自動的に軍師となっていた。 武将の能力に『智謀』が導入され、武闘派でない武将にも戦場での活躍の場が提供されるようになった。 それに伴い戦略コマンド『調略』の種類が増え、合戦では計略で敵部隊を誘導したり、敵部隊の士気を下げたり、城に火を放ったりできる。敵城を火で埋め尽くす様は愉悦の極みである。 不評だらけの新要素の中では、後のシリーズに受け継がれている数少ない評価点である。(*4) プレイヤー大名の改名(実際には改姓)が可能になった。また、コンピュータの思考を「理知的」「好戦的」から選べるようになり、初期設定の幅を広げる走りとなった。 前作で追加された歴史イベントが、本作(PK含む)でも追加されている。 中には当時の日本政治を連想させるネタイベントもあり、そのネタイベントは条件こそ非常に厳しいが実は強力な効果がある。 問題点 新要素関係 半強制的にやらされる上に、非常に面倒な論功行賞。 一応論功行賞を行うかどうかは任意だが、戦争や内政などで勲功が溜まった家臣をそのまま放置しておくと忠誠度が下がるため、否が応でも行うことになる。 しかも論功行賞は大名の気合を最大値の三分の二消費するため、大名は論功行賞を行うだけの存在になってしまいがち。 領地と家臣が増えるほど煩わしくなり、ゲーム後半で論功行賞を行うと煩雑なことこの上ない。 地域によっては国主に任せられる事もある(*5)が、自分で論功行賞を決めなければいけない場合もある。 城が多い上に、一つの戦いにつき一つの城しか攻めることが出来ないため、統一するまでに時間がかかる。 宝島社文庫『戦国武将』によると、光栄社員は「『覇王伝』という作品では170の城が出てきたんですが、それらの城をすべて攻略するのはいかにもしんどい」と語っている。 つまり、光栄側も何も考えずに城の数を多くした事は失敗と半ば認めている。ただ、城主に内応が成功すると城ごと寝返るようになっていれば幾分マシになっていたかもしれない。 コンシューマー版では城の数が110に減っている代わりに、CPUの思考時間が長くなっている。 征夷大将軍EDを見るためには武力統一以上に膨大な手間がかかる。そのため、普通に武力で統一したほうが早い。 理由は2つあり、1つは征夷大将軍は官位扱いであるため、征夷大将軍になるためには他の官位と同じ様に朝廷に大量の金を献上しないといけない。しかも征夷大将軍は最上級の官位であるため他の官位を手に入れるより手間がかかる。(*6) さらに献上するにも官位を受領する(コマンドは朝廷工作)にも気合を最大分使用する必要がある。気合は最良でも最大値の三分の一ずつしか回復しないので再び朝廷工作出来るようになるまでに最短でも3ヶ月かかる(*7)。 貢献度を最大にしても最初は従六位上までしか貰えない。しかも貰った官位はたとえ征夷大将軍であろうが基本的に1代限りなので大名が亡くなったら一からやり直しとなる。 もう1つは自分以外の大名を従属させるには自分の大名が圧倒的に優位でなければならない。そのような状況であれば、なおさら武力で統一が容易である。 これだけ手間がかかるくせに、征夷大将軍EDの音楽や最後の部分は通常EDと同じ。 家宝を購入できるかはランダムな上、値段が高いので購入が難しい。 しかも大名が居る城の金が少ないほど商人が来る確率が上がる仕様となっているため、商人が来た時に限って家宝を購入する金がないという事がよく発生する。 前作では初期状態で茶器を持ってる武将が多かったが、今作では初期状態で家宝を持っているのは松永久秀と1568年の織田信長(*8)しかいない。 コンシューマー版では開発段階では常に家宝が買える仕様だったらしいが、残念ながら採用されなかった。 戦争になる際に雑兵として、無料でいくらかの兵を部隊に追加する事が可能となったが、雑兵は士気や訓練度が極端に低いため、混ぜると士気や訓練度が大幅に下がる上、行軍速度が遅くなり、かえって弱くなるだけでほとんど意味がない(*9)。 内政時に雇う兵は足軽(傭兵)として、雑兵は合戦時に駆り出される農民兵という扱いで兵農分離をシミュレートしているのだろうが、雑兵が弱すぎるため、かえってバランスが悪化するだけとなってしまっている。また、CPUは積極的に雑兵を部隊に引き入れるため、烏合の衆と化す。 ウリにしていたCPU思考のニューラルネットワークは『覇王伝事典』で「鉄腕アトム幻想の残骸」と評されるほどの失敗システムだった。 やたらと攻撃的で攻め込みまくり、しかも部隊に大量の雑兵を入れるため、どんどん疲弊していく。 一旦領土を広げることに成功した勢力は、その後も攻め込みまくって急速に領土を増やすが、強いのは前線だけで内部はスッカラカンのまま。なのでいざ対決してみると悲しいほどに弱い。 委任した場合も同様の思考になる。敵勢力と隣接していない安全国を委任しても城を空にして最前線に集まろうとするので浪人に空城を乗っ取られる。安全を確保するなら留守番役を置いて直轄領にしておくしかないのだが、各国ごとのターン送りが非常に面倒。 こちらの兵力が少ないと積極的に攻め込んでくるが、大量の援軍が到着した途端に兵糧を置き捨ててスタコラ逃げていく。繰り返すと兵糧が枯渇するので無血開城できてしまう。 金や兵糧が少ない城には攻め込む価値がないと判断する現金な思考。兵糧0でも攻めてこない。金と兵糧を0にして留守番役の武将を一人置いておくだけで鉄壁の防衛ができる。 そのためか98版PKのエディタにはニューラルの項目があったのだが、Windows版PKでは削除されている。 次作『天翔記』もニューラルネットワークを採用していたらしいが、その次の『将星録』からは完全にニューラルの単語は聞かれなくなった(*10)。 前作『武将風雲録』より好戦的である一方、戦線が膠着しやすく、CPUが全国統一することはまずない。明らかに173城(前作は48国)のゲームシステムに付いて行けていない。 これは、城数と比較して武将不足に陥りやすいのも理由である。 110城に減らされたコンシューマー版の方が、武将不足は起きにくく、CPUも攻勢が止まりにくくなっている。 東北では前作にも登場した伊達・最上・蘆名の三強(*11)になりやすい。蠣崎・安東はおろか南部ですら伊達の餌である(*12)。 人材関係 大名の存在をなくすには、全ての城を落として大名を自害させるしかないため、一度大名になった武将は基本的に他大名の家臣に出来ない。 脅迫により大名を従属させることは可能だが、完全に屈服させて配下にすることはできないためである。 前作および前々作では、大名の能力値が高いかつCOM大名でない限り、外交で脅迫して屈服させることで配下にできたため退化している。 一応、シナリオ1であれば徳川家康(松平元康)・本願寺光佐・長宗我部元親・真田昌幸といった一部の後期シナリオ大名が特定の大名の配下武将(もしくは待機武将)として登場するため、該当大名を滅ぼした際に配下に加えられる可能性はある。 またマルチプレイで始めて配下にしたい大名を隠居させた後、メインの大名で捕らえて登用するという方法があるが、あらかじめ高い忠誠度を下げておく必要があり、論功行賞で領地を与えてからそれを召し上げるといったことが必要で一手間かかる。しかもシナリオや大名によってはそもそも隠居できない場合もある。 なお、大名である武将が他大名の家臣になる唯一の例外が、前述したネタイベントである。 前作では豊富だった自害時の台詞が、「介錯を願おう」と「貴様にこの平蜘蛛を奪われるよりは……」の2種類のみとなった。しかも後者は松永久秀専用なので実質「介錯を願おう」の1種類のみ。 自分の大名が滅ぼしたor滅ぼされた場合はもちろんCOM大名が別のCOM大名を滅ぼした場合も自害の台詞が流れる仕様であるため、大名が減るたびに「介錯を願おう」を見る事になる。 浪人(在野武将)を見つけるためのコマンド「取立」は、発見成功率が極めて低いという地雷コマンド。浪人武将が仕官を志願してくる方が圧倒的に高確率。 そのため、浪人武将が志願してこないと浪人武将の登用はおろか、対面すらおぼつかない。 コンシューマー版では、現在の城に近隣の浪人武将が来るよう呼びかけるコマンド「募将」が追加された。これと「取立」を組み合わせることで、ある程度成功率が上がるようになった。 そのくせ、浪人武将が空城を乗っ取る事が多い。前述の通り、本作では大名は強制的に自害するため、浪人武将が城を乗っ取るとその武将はほぼ確実に無駄死にとなる。 家臣の忠誠度が表示されず、忠誠度の判別方法は気力の回復量から何となく推察するだけ。そのため裏切りの危険性が判別しにくくなった(*13)。裏切って独立した場合は前述の理由のためリセットするか諦めて死んでもらうしかない。 家臣の忠誠度を上げるには論功行賞を行う必要があるのだが、非常に手間がかかる癖に忠誠度は少しずつしか上がってくれない。 「加増」「報奨金」は勲功に見合った量+αを与えないと効果が薄い。とはいえ、他は効果がほとんどなかったり効果が高くても制約が強かったりするため、基本的にこの二つを使って恩給を与えることになる。 「感状」は一回の論功行賞につき与えられる数に限りがある上、効果もほとんどない。一応大名が官位を持っていると若干効果が上がるが焼け石に水。 「宝物」「官位叙任」は低い物でも効果は高いが前述したように入手が面倒。また、すでに家宝・官位を持っている家臣には他の家宝・官位を与える事はできない。(*14) 「一字拝領」は効果が高く無料だが、名前が変わらなかったり、奇妙な名前(織田信長が黒田官兵衛に一字拝領で「黒田官信衛」になるなど)になったりする場合がある上に、一度限り(プログラムにより「高坂信信」のような同じ漢字2字のぶっ飛んだ名前にはならない模様。また、『光栄ゲームパラダイス』創刊号によると、拝領後は「信長」にはならないようにプログラムを組んだとのことだが、絶対に「信長」にならないわけではない)。 また家臣に勲功に見合った量を大きく上回る褒美を与えると他の家臣の忠誠度が下がるので平等に行う必要がある。さらに勲功が少ない時に褒美を与えても、逆に家臣全員(褒美を与えた武将を含む)の忠誠度が下がる場合があるため、しばしば論功行賞を行うわけにもいかない。 城主の武将が謀反を起こした場合、その城にいる他の武将が殺されることがある。しかも謀反を起こした武将の一門でも容赦しない。 『三國志II』ほどではないが、武将が寝返る頻度が高め(さすがに総大将や他家の援軍は寝返らないが)。 義理の低い武将は本当に寝返りやすく、不義理な武将の代表格である松永久秀などは1回の戦争で複数回寝返る事もある。 しかも籠城している武将が寝返った場合は城からの脱出に失敗して殺されることがある。 その他の問題点 野戦マップが使い回しばかりで、高山が多いマップだと自軍を満足に配置・移動できないことがある。挙句マップが無駄に広い上に、低山と高山のグラフィックが同じ。 低山か高山かどうかは実際に進軍するまでほぼわからない(*15)ため、進軍がし辛くなるケースも出てくる。 篭城戦での城がただの大きい的でしかない。 本作の篭城戦は、前作までとは異なり城の中に入り込んで敵部隊を殲滅するのではなく、城壁を直接攻撃する事で相手兵力と防御度を減らすものとなっている。 よって野戦と篭城戦との差がほとんどない。籠城戦では雑兵も出せず援軍が来るまでの時間稼ぎもできないため、攻められたときに篭城戦を選ぶメリットはない。にもかかわらずCOM大名は足軽がいなくてもいきなり篭城する事があるため、兵0で簡単に落とされてしまう。 また、防御度は高ければ高いほど一度の攻撃で大きく減るため、高すぎてもあまり意味がない。防御度を上げるコマンド「作事改修」はほぼ無意味。また「築城普請」というコマンドもあるが、こちらも実行できる条件が厳しい(*16)という空気コマンド。 前作の最強兵器『鉄甲船』が削られている。 『技術』のパラメータが廃止されたのはまだ良いとしても『鉄甲船』もカットされたため、史実で毛利水軍を破る等の猛威を振るった『九鬼水軍』等が再現できず退化したようにも取られかねない。 次作では鉄甲船が復活し、各武将に兵科適正が導入された事と相まって、水軍適正の高い九鬼の強さ等が体現されるようになった。 武将の顔画像の基準が滅茶苦茶。 長宗我部元親や石田三成など、一部の有名武将ですらモンタージュになっているのに、知名度のあまり高くないマイナー武将(*17)が固有の顔画像になっていたりする。 本作で初登場した武将(南部信直・肝付兼続など)や過去作では『全国版』のみに登場した武将(津軽為信・一条兼定など)は固有の顔画像を持っていることが多い(*18)。 + どれがどの武将のものか分かるかな?(ヒント:全て有名な武将です) 画像の上にマウスカーソルを載せるか、長押しすると答えが出ます。 勢力分布では本城を持っている勢力しか表示されず、支城しか持ってない勢力がわからない。 PC版だと、近くの勢力はわかるもののコンシューマ版だと一切不明である。 PK版ではすべての地域の詳細地図が見れるように改善された。 武将がいない城を攻めた場合、防御側にどんなに兵士がいようが確実に城を取ることができてしまう。 兵糧が無い場合も同様。しかもいずれの場合も援軍を送ることすら出来ない。 また城に武将がいないと前述したように浪人や裏切った武将が城を乗っ取る可能性もあるため、城を空にするメリットは基本的にない。 ただし武将に直接命令できるのは大名または国主のいる城のみのため、武将が少ない時はリスク覚悟で大名または国主の城以外を空にして武将を集中させる必要もある。 また、この仕様を逆手にとって家臣の知行地がある国をあえて敵に取らせ、家臣の知行を(忠誠度を下げずに)0にするテクニックもある。 効果を実感できないコマンドや実行できる条件が厳しいコマンドが多い。 「取立」「作事改修」「築城普請」が使えないコマンドなのは前述した通り。 「評定」も大まかな指示しかできない上に本城にいないと使えない。 一向一揆の効果が前作では一つの国で起こせたが、今作では一つの城のみなので相対的に弱体化している。 また大名の気合を最大分消費するため、使い勝手も非常に悪い。 ただし本願寺プレイであっても(発生場所含め)ランダムで発生した前作と違って、本願寺プレイなら(条件はあるものの)任意に起こせるようになっている。 そもそも発生条件の一つである本願寺家は、今作ではCPU担当だと長尾(上杉)家や朝倉家はおろか神保家や能登畠山家にすら勝てないほど弱く、10年もしないうちに滅亡することが多い。そのため、東国や西国の大名でプレイした場合一向一揆の被害を受けることはあまりない。被害を受ける場合のほとんどが、本願寺家の遺臣が神保家や能登畠山家の後を継いだ場合である。 ガイドブックでは当然ながら「このゲームの本願寺には、史実での活躍を期待してはいけない。領地は加賀だけでその加賀の貫高も隣の越中より低い。大名も家臣もまったく戦闘向きではない(*19)。鉄砲は多いが数回戦争して減ったらそれまでである。(要約)」と辛辣な評価。 あまりにも本作の本願寺が弱すぎたためか、次作での本願寺は大幅に強化された。 ちなみに、本願寺光昭(准如)が出てくるのは、シリーズ作の中では本作と『将星録』のみ(*20)。本作の本願寺はシリーズ屈指の弱さであるにもかかわらず。 客人来訪が大幅に減り、ボッタクリ商人と浪人の士官しか来なくなった。 前作のように茶器が手に入るイベントなどがあれば、家宝システムももう少し生かせたのだが…。 彌助が出るイベントがあるのだが、黒人差別といわれても仕方がない扱いである。 言葉が一部除いて記号のみ。しかも彌助がいる状態で本能寺の変イベントを起こすとなんと織田信忠の身代わりになる。(*21) そして生き延びた信忠は姫路城で秀吉と合流、山崎の合戦にも参戦し清州会議で他の重臣たちに生存報告をして織田家を継ぐことになる。 この扱いにクレームが入ったのか、長い間シリーズ作品に登場することはなかったが『創造』のダウンロードコンテンツで「弥助」として再登場。さらに『新生』でも20年ぶりに歴史イベントで登場している。 ちなみに作品が出た当時は黒人の扱いが社会問題になっていた(参考)。 肌の色が黒いのを信長が化粧と勘違いして体を洗おうとしたというエピソード自体はかなり有名であり歴史小説等でもたびたび目にするシーンではある。この点では時期が悪かったとしか言いようがない。 鉄砲を売り買いするだけで簡単に銭が増やせる。 鉄砲の値段は商業と鉄砲生産国かどうかで決まる。 鉄砲生産国で商業が高いと安く買えるのだが、非生産国で商業が低い国の売値より安くなってしまう。このため鉄砲生産国で鉄砲を買う→商業が低い城に運ぶ→商業が低い城で鉄砲を売るで簡単に増やせる。 東北では豊作イベントが起こらず、逆に凶作イベントが頻発する。史実通りではあるものの、東北の生産力がおのずと下がっていってしまう。 バグ 兵力の少ない武将を城に特攻させて捕まると、防御度が一気に10も下がるバグがある。普通に攻めて防御度が減ってきたところで何人か特攻させれば簡単に落城させられる。捕まった武将も帰ってくるので問題ない。 明らかな誤字がある武将(本荘(本庄)繁長と角隅(角隈)石宗)が存在している。 SFC版では家宝を手に入れた武将の能力値が変わらず、そのくせ家臣の持つ家宝を没収した際には所有により上がるはずだった能力値が下がるというバグがある。 Windows版では敵城を越えてその先の城に攻め込めてしまったり強制終了しやすいというバグが存在する。 PK版の新シナリオにバグが多い。 改名前の斎藤道三(長井新九郎)が裏切って独立した際、1度斎藤家の家紋になるがまた別の家紋になってしまう。 改名時に斎藤家の家紋か否やにかかわらず家紋が変わるようになっているためである。 シナリオ0でプレイすると、一部武将が何故か新大名の一門衆扱いになってしまっており新大名の家臣として登場してしまう。 佐竹家の家臣であるはずの岡本禅哲が紀伊畠山家の一門扱いになっている。 また大内家の家臣であるはずの内藤隆世も阿波細川家の一門扱いになっている。 何故か名前にスペースが入っている武将(大崎 義隆(*22))も存在している。 総評 論功行賞・雑兵・家宝などの戦国時代要素をゲーム上で再現しようとした意欲作だが、ゲームシステムにうまく昇華できなかった。 そのためだろうか、前作や次作に比べ評価は高くない。 近年、信長の野望の新作の評価が下がりつつあるが、当作品は未だにシリーズの中でも低い評価である。 例えばコーエーテクモゲームスが実施した「あなたの好きな『信長の野望』を教えてください」という公式アンケートでも当作品は「嵐世記」「初代(*23)」「将星録」の次に票が少ない。 一連の件を挙げれば何かと不評だらけの本作だが、じっくりプレイするのが好きなユーザーからの支持は高い。
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信長の野望・大志 パッケージ版/ダウンロード版 歴史 9,504円(税込)7.5GB その志は、野望を超える。 本作は、武将たちの‟志”にスポットを当て、能力だけでなく人間性までも表現。 4つの最高「最高の戦略」「最高の駆け引き」「最高のボリューム」「最高の歴史ドラマ」を掲げ、 乱世を生きる武将たちと真に覇を争っているような没入感がここに! 信長の野望・大志 with パワーアップキット 追加コンテンツ一覧全18件 「信長の野望の日」記念コンテンツ(2018) 無料 「今井宗久」武将データ 無料 シナリオ「越後の義将」 324円 シナリオ「信長包囲網」 324円 シナリオ「天王山」 324円 シナリオ「次郎法師直虎」 324円 シナリオ「沖田畷の戦い」 324円 シナリオ「信長誕生」 324円 シナリオ「長篠の戦い」 324円 『信長の野望・創造』BGM(30曲) 432円 武将編集用顔CG(50点) 540円 姫衣装替えCGセット~良妻賢母~ 432円 姫衣装替えCGセット~愛に生きた姫君~ 432円 姫衣装替えCGセット~女領主~ 432円 姫衣装替えCGセット~メイド風大名正室~ 432円 姫衣装替えCGセット~絆繋ぐ姫君~ 432円 週刊ファミ通タイアップ「ウィリアム(仁王)」武将データ 216円 ニコ生タイアップ「田村顕頼」「赤井輝子」武将データ 216円 配信日 2017年11月30日 メーカー コーエーテクモゲームス 対応ハード Nintendo Switch 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数1人 対応言語 日本語 CERO A セール履歴信長の野望・大志 早期購入キャンペーン 8553円(10%off) 2017/11/16 0 00~2017/12/13 23 59 信長の野望・大志 30%セール 6652円(30%off) 2018/12/21 00 00~2019/1/7 23 59 名前 コメント